現地の人たちの声


 -支援を始める第一歩

 

 支援を行うには、まず被災者の声をきかなければ行えない、という観点から、今回の活動では機会があるたびに現地の人たちにインタビューを行い、今の暮らしや被災直後の様子、これからのことなど様々な声を聞くことができました。

 

 

 

 -おれたちは、頑張っているぞ。

 

 都江堰で出会った崩れた家を立て直す作業をしていた人たちは、早く観光地がオープンして、多くの観光客が来ることを望んでいました。

 また、家を見たところ再建には時間がかかりそうでしたが、「数日後にはここにまた住む」ということでした。

 話しているうちに近くにいた人も集まってきて、近辺の様子を案内してくれました。
 最後は自分たちのがんばっている姿を伝えてほしい、ということで作業中の写真を撮らせていただきました。撮影前には必死に髪をセットするなど、とても明るい方たちでした。

 

 -青川にて

 

 青川は成都から車で片道5時間かかるほど遠いところにあります。中心部から離れているため、支援がなかなか行き届かず、ボランティアの人もあまり来られていないのが現状です。

 ある小学校は、震災で校舎が半壊し、今は仮校舎で授業をしています。寮もありますが、中は狭く一つの部屋で約50人が暮らしています。

 先生たちは、普段の仕事のほかに石を集めて階段を作ったり、新しい寮の部屋を作ったりして多忙な毎日を送っています。公務員は震災後給料が止まってしまっていて、いまだに貰っていないそうです。さらに、校長先生は私たちが話を聞いた時、まだ一回も自宅へ帰っていないということでした。


 学校の周りには急ごしらえの家が立ち並びます。12月始めまでに家を建てると、政府から補助金が下りるからです。しかし、これから迎える冬を越すには厳しそうです。

 この小学校の新校舎は来年9月に完成予定です。

 

 -人が持つ、本当の強さ。

 

 話をしてくれた人たちは大地震を受けたにもかかわらず、みんな明るく、日本から来た私たちに笑顔で接してくれました。

 一日も早い復興を願い、この地震が忘れられないように、私たちは日本で「伝える」活動を継続していきます。